植物のパワーを最大限に生かして
たくさんの人に感動と癒しを届けたい。

  • 2017.04.22
知佐氏

私にとって植物はペットのような存在。
一喜一憂できるところが愛しい。

幼い頃から親に「植物バカ」と言われるくらい、寝ても覚めても植物のことばかり考えていました。家族で山登りに出かけたとき、緑を追い求めて迷子になったのもよき思い出です(笑)。植物の魅力は、動物みたいに声を出したり目を合わせたりはできなくても、人のアプローチに対してリアクションがあるところ。だからゆっくり付き合って大事にしていくと、ペットみたいな存在になります。
私はそんな魅力に魅せられ、10代後半になると海外から数千種類の種や苗を取り寄せて、育てることをはじめました。当時は趣味の領域で、枯らしてしまった品種もありましたが、「こうなればこうなる」という裏付けがとれたのは現在の糧になっています。あとはガーデニングの本を片っ端から読み漁りました。興味のある分野だったこともあり、吸収は早かったですね。その後、アパレル会社の企画業務など違う仕事も経験しましたが、「大好きな植物と関わりたい」という思いが強まり、株式会社グリーンチームの一員になりました。

水仙の花

植物それぞれに適材適所を。

まわりとの調和、植物の性質を
踏まえた適材適所がある。

ガーデンデザイナーの仕事は、お客様からのご要望をうかがい、それに対したプランをご提案すること。私の場合は、まずテーマカラーを決めて、デザインを考えていきます。大切なのは植物と人と景観の調和。個人宅でしたら、純和風のお家なのか、今風のデザインハウスなのか。壁紙、舗装、ドアや門柱の色との相性で、植物の色も、形も、大きさも左右されます。私の場合、数千種類の選択肢を持ち合わせているのですが、その中から選ぶのは難しくもあり、最もやりがいのある瞬間です。
また植物には原産地があり、好む環境が異なります。日当たりのよい南側には日なたを好む植物、北側には日陰を好む植物を選ぶことで、どのシーンも生き生きとした気持ちのよい環境が演出できると考えます。もちろん、施主様がお好みの植物もあるでしょうから、おうかがいして必ず取り入れるようにしています。だって植物に振りまわされて楽しめなくなると、たとえ美しくしても無意味ですから。まずは仲良く楽しんでほしいと考えます。

知佐氏植物の本

植物・景観・人の調和にも大切な植物の色。

目にも心にもやさしい植物が
人を幸せにするツールになれば。

昨年の冬に、御堂筋の彫刻の両脇にある花壇のデザインを担当しました。主役はあくまでも彫刻なので、彫刻を引き立てるようなデザインにこだわっています。御堂筋は大阪人にとって「赤のライン」。ですので、テーマカラーはレッドです。シクラメンの赤を基調に、そのまわりをパンジーやビオラで彩りました。個人宅のときと公共の場では、コンセプトの立て方が少し異なります。公共の場は、多くの方が見られる空間ですので、やはり見た目のインパクトが大切です。私の場合は、今すぐの美しさと長期的な美しさを両立するため、一年草と多年草を組み合わせて、一年中楽しんでいただけるように工夫しました。
ただの植物好きから始まりましたが、グリーンチームの活動を通して、植物が人に元気をくれる存在だと深く実感しています。植物が身近にあって「美しい」とか「気持ちいい」と感じるのは、やはり木々に囲まれたいって気持ちがあるから。今後もガーデンデザイナーとして、ハッピーを拡散できたらと思います。

知佐氏海外の植物雑誌

元々日本の植物が逆輸入されることで、日本にはない品種に改良されることも。

作業の様子

 

 
知佐氏

ちさ
知佐

  • グリーンチームのガーデンデザイナー。幼い頃からの植物好きと、アパレル会社でのプランナー経験を生かして、センスと知識を兼ね備えた提案を行っている。
1992年
本格的にガーデニング開始
2001年
町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー ガーデニングプランナー科を卒業
2003年
自邸庭の造園をスタート。2500種類以上の品種を育てる
2014年
『バライングリッシュガーデン寄せ植えの芸術アワード』ゴールドメタルおよび校長賞受賞
2015年3月
株式会社グリーンチームに所属
2016年
御堂筋のまちづくりネットワークに参加
WebSite
https://greentapestry.jimdo.com/
facebook

取材・文/櫻井 千佳、写真/山下 拓也



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目標はロンドンのハイドパーク。
グリーンの可能性を発信したい。

ガーデンデザインは造園ではない。空間と時間のデザインだと思う。

ダレソレ
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植物のパワーを最大限に生かして
たくさんの人に感動と癒しを届けたい。

私にとって植物はペットのような存在。一喜一憂できるところが愛しい。

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