大阪の薬の町、道修町(どしょうまち)
医薬品産業の発祥
旅行会社のプロガイドをやりながら、平日は個人で大阪の街案内を行っています。街案内を始めるきっかけになったのは、大阪在住の方が自分の住む街について知らないことに気づいたから。例えば天満橋エリア。今ではオフィス街として知られていますが、旧くは大阪城を中心に栄えた街だけあって、お宮跡など当時の名残が残っています。このように、常日頃大阪の街を歩いていても、見逃していることは無数にあります。それらをツアーに組み込み、お客様たちに喜んでいただくことが私の役割です。
今まで北摂のスイーツ巡り、野田のお地蔵さん巡りなど、さまざまなツアーを行ってまいりました。ツアーの切り口はさまざまで、ツアー対象者、お店、地名、駅などがネタの源になります。例えば駅の場合、JR大阪駅のコンコースの中に迷路があるのはご存知ですか? これを順路通りに巡るだけでも楽しいですし、桜橋口には時計に見えない時計があるので、+αで教えてあげると多くの方が驚かれます。このようなネタの数々は、その地に長年住む方や、各ジャンルの専門家の方のお話をもとに、自分なりにブラッシュアップしています。
右:坐摩神社 左:八軒家船着き場の跡
現在、大阪城築城400年を迎え、街にはその年月だけの歴史が残っています。つまり、探せば探すほど魅力が発見できるのが、大阪という街なのです。そこで大事なのは、参加者の方々に興味をお持ちいただける切り口。今後は、橋をテーマにツアーを組んでみたいと考えています。私が注目しているのは、大正区と西成区をつなぐ千本松大橋、別名“眼鏡橋”。橋の上まで上がると景色がいいですし、帰り道は渡し舟を使えば2つの魅力が堪能できます。また、開発が進んでいる上町台地も、歴史を絡めながらご紹介したいですね。
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