おもしろい人、ものが集まって
コラボレーションする。
それがアートの新しいカタチ。
東日本大震災を機に価値観が変わった。
WEBコンサルティング会社を運営しながら、社会貢献活動の一環として『チャンバラ合戦-戦IKUSA-』を主催しています。きっかけは、おもしろい背景のある社会人が集まった就活支援イベント。私の場合、ヒッチハイクで日本一周を成し遂げ、そのときに出会った相方と起業したことが評価されて、話し手として収集されました。集まった人たちは魅力的な方ばかりで、たちまち意気投合。大阪を盛り上げて、人やお金をもたらすことを目的に、プロジェクトをスタートさせたんです。私が必要不可欠に感じたのは、武士道、侍、そしてトレンド要素のコスプレ。そこに大阪発祥ということで、笑いのエッセンスを加えたら、チャンバラしか思いつきませんでした。各メンバーが案を持ち寄って、討論する予定でしたが、私はすでにチャンバラ合戦を行なう前提で会議に参加していました(笑)。
孤児院での開催(ネパール)
チャンバラのルールは、スポンジでできた刀で腕に取り付けたボールを落とすだけと、いたってシンプル。このベースを守りながら、ボールの数を増やしたり、大将をたてたりと現場判断でアレンジを加えます。ルールが簡単で明確だと、小さな子供からお年寄りまではもとより、国籍問わずに楽しんでいただくことができます。2012年にネパールの孤児院で開催したときのこと。子供たちは、最初こそは破天荒な行動をとったものの、後半は武士道精神に基づいてルールを守り、心からイベントを楽しんでくれました。このようにイベントを通じて、お子さんはモラルを培い、大人たちは気概を取り戻すことができます。企業から社内研修の際にオファーしていただけるのも、雇主が社員の性格を判断したり、絆を深めるためのツールにされているからです。
上:大阪城公園での開催
ヒッチハイクの旅をしたとき、観光地であるにも関わらず、シャッター通りになっている商店街をたくさん目にしました。そのときに頭をよぎったのが、たとえ歴史的背景のある名城に訪れても、観る人の知識がないと興味深さは半減してしまうということ。もし、興味を促すツールがあれば、名城に足を向かせるきっかけになり、周辺の活性化につながると感じました。そして、それがカタチになったのがチャンバライベントです。例えば、大阪城。「この地で豊臣軍と徳川軍が戦った」というように、開催地に歴史的背景があって、チャンバラを楽しみながら知識を習得できたら一石二鳥ですよね。日本人が日本の魅力を見直すきっかけを作るためにも、外国人の方に日本のすばらしさを発信するためにも、今後はグローバル化を視野に入れて取り組んでいきます。