ジュース屋さんは朝が早い
きったり、むいたり、しぼったり
アメリカ村に、風に乗った甘い香りで道行く人々を一気にスイーツの気持ちに変えてしまう魔法のお店がある。そのお店はたい焼きを手のひらサイズに小さく変えてしまう魔法も使えるようだ。三角公園周辺に沢山あるお店の中でも、一際目立ったオレンジ色と大きな大きなたい焼きのディスプレイが目を引くPatit tai。店内は縦長でこじんまりしていますが、入り口から正面1番奥にショーケースが見えて、入りやすくなっている。入り口にある大きなパティシエ帽を被ったたい焼き氏とすれ違うと、ケーキ屋さんのようなショーケースにコロコロと手のひらサイズの小さなたい焼きたちが待っている。ベビーカステラと同じくらいのサイズだと言うと伝わりやすいだろうか。よ~く見ると小さいのにしっかりとたい焼きの表情やウロコまでも描かれていて、正直言ってすっごく可愛らしい。この可愛さは、いつも無表情なポーカーフェイスさんも思わずニンマリしてしまいそうになるかも。
店内風景
女の子なら誰しもが小さい頃に憧れたような、甘い雰囲気の店内。そこで味わうのは、スイートさが増した可愛らしい小柄なたい焼きたち。
Patit taiのたい焼きは1つ1つが小さいのでパクパクと食べることができ、更に生地はパイ生地を使っているのでパクパクだけじゃなくサクサクと香ばしく味わうことができる。小さい分、中の甘いあんやクリームとすぐに出会うことができて、なんだかとっても満足度が高い。
普通のサイズのたい焼き1つをじっくりと味わうよりも、いくつもの味を少しずつ楽しめることができるのが最大の魅力だろう。途中で味に飽きて食べ残しが出ない分、それも小ささ故のメリットでしょうか。
上:表面がつやつやしてるお馴染みサイズのたい焼き
下:ショーケース
Patit taiの定番メニューは、あん・チョコ・カスタード・ガトーキャラメル・スイートポテトの5種類で、期間限定で毎月1種類違う味を出している。ショーケースのメインアクトはもちろん小さいたい焼きだが、普通のサイズのたい焼きも売っていて、もちろんパイ生地で作られている。普通のサイズのたい焼きには表面に甘いツヤツヤがあり、そちらも買いたくなってしまいそうになる。Patit taiの名前の由来はパティシエ タイヤキから来ているそうで、洋菓子のようなパイ生地と、和菓子であるたい焼きを上手く融合してある所からも理解できる。アメリカ村店限定で色んなフレーバーのソーダも販売しています。是非食べ歩きしてみてはいかがでしょうか。
上:焼きたての小さいたい焼き
下:店内奥で全て手作りしている
テーマカラーのオレンジが目を引く外観
取材・文・写真/川端 彩華、文/後藤 真悠子